日の丸カレッジ

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意外と知らない?文化財を触る際のエチケット

 学生であれば、授業の一環で博物館や美術館の貴重な資料を見せていただく機会が多々あるかと思います。

 

その際、文化財や古文書に触れる際の注意について、教員や学芸員から説明されるはずですが、まったく触れたことがないという方に向けて注意点をいくつか挙げておきたいと思います。

 

この記事の内容 文化財や古文書に直接触れる際のエチケット
・まずは手洗い、白手袋は厳禁。
・一般の観覧でもメモは鉛筆で

 

文化財や古文書を触る時のエチケット

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博物館や美術館の裏側に出入りする機会がある学生にとっては常識ですが、文化財や古文書を傷つけないためのエチケットがあります。

 

これは、一般観覧の際にも役に立つはずですので、ぜひ頭に入れておいてください。

 

白手袋は厳禁、まずは手を洗おう!

 

開運!なんでも鑑定団』という番組をご覧になったことはありますか?

 

あの番組で、白手袋をした人が依頼人のお宝を触るシーンが幾度となく出てくるかと思います。一見、直接触れないための上品なお作法のように見えますが、文化財や古文書を触るうえで白手袋はNGです。

 

手から滑って文化財を落として破壊してしまったり、手袋の繊維が引っかかって古文書を破いてしまったりする可能性があるからです。

 

触る場合は素手が基本です。ただし、手の皮脂で文化財や古文書にシミを作ってしまう可能性があるため、触る前には必ず入念に手を洗いましょう

 

貴金属はすべて外そう!

 

指輪・時計・ネックレス・イヤリングなどの装飾品をすべて外すのもエチケットです。蒔絵のような繊細なものに触る時に、指輪や時計が当たってしまったら大変ですよね。

 

長い爪も文化財や古文書を傷つけてしまう可能性があるため、爪は切っておきましょう。

 

筆記具は鉛筆のみOK!

 

以前、シャープペンシルでメモを取っていた学生がいたそうです。ペン回しでもしていたのでしょうか。その学生のシャープペンシルが飛んでしまい、重要文化財の掛け軸に突き刺さってしまったそうです。

 

修復には相当な費用がかかりますし、修復が不可能な場合もあるでしょう。

 

そういった学生が出てしまった場合、学校単位で出入り禁止になる可能性もあります。

また、ボールペンはインクがついてしまったら大変です。

 

文化財や古文書などの前でメモを取る際は、鉛筆を用いるのが鉄則です(一般観覧の場合は、使い捨ての鉛筆が用意されていますね)。

 

ただし、消しゴムはカスが出てしまうので使用してはいけません。

 

ハンカチを用意しよう!

 

文化財や古文書などにツバを飛ばしてはいけません。

 

コロナ禍の今であれば、どなたもマスクをしているので問題ないかと思いますが、ツバだけでなく、汗にも気をつけなくてはいけません。

 

そういった場合に備え、ハンカチを用意しておきましょう

 



いかがでしたか。

 

白手袋が厳禁だというのは意外だったかもしれません。歴史系のTV番組では白手袋をしている人もいますが、あれは「上級者だけに許された方法」だそうです。

 

対象物への敬意があれば、どれもごく自然なエチケットです。他人の大事なものに触る際にも、気をつけたいものですね。

 

蛇足:洗髪動画が好きでよく見るのですが、時計や指輪をしたままお客様の髪を洗う美容師・理容師が多いことに、最近驚いています。